エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

【読書】自分のアタマで考えよう

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人気ブロガーのちきりん氏が書いた『自分のアタマで考えよう』を読んだ。勉強になった事のまとめ。

 

1.情報を集める際は、意思決定のプロセスを決めてから

ネットや本から情報を集めて、その内容をもとに各種判断を下す事は多々あるが、色々な情報をかき集めていく内に、情報収集だけで満足してしまい、明確な判断が下せない事がある。

その様な事態を防ぐ為に、事前に『どうやって結論を出すか』(意思決定のプロセス)を先に考えてから情報収集を行う様にする必要がある。意思決定プロセスが決まれば、どの様な情報を収集する必要があるのか必然的に決まってくる。また、集めた情報が重要かどうかは意思決定プロセスに合うかどうかによって判断が可能である。

情報収集で仕事をした気にならない為にも、意識していきたい。

 

2.思考とは、インプットである情報からアウトプットである結論を導き出すこと

本を読んだり、情報を集めたり、グラフを作成したりは作業であり、思考ではない。思考とは、作業により集めた情報をもとに自分なりの結論を導き出す事である。

情報収集やグラフ化は仕事をした気分になってしまう為、時間を掛けてしまいがちである。大切なのはアウトプット。思考に重点をおくようにしていきたい。

 

3.数字をみたら、『なぜ?』と『だからなんなの?』を考える

数字は何かの現象や活動の結果で、すべての数字には理由がある。数字の理由を考える際は、その背景である『なぜ?』とその数字をどう解釈・判断し、対応すべきかと一歩先を考える『だからなんなの?』の二つの問いが有効。『なぜ?』と『だからなんなの?』を考える事により、数字が持つ本当の意味を読み取る事が出来る。

今まで数字を見ても、多い・少ない等の観点でしか見ていなかった。数字の持つ意味を読み取れる様になりたい。

 

4.考えるためにもっとも役立つ分析は『縦・横に比較』すること

比較を行う際は、時系列比較と他社比較の観点で比較を行う事が重要。時系列比較とは、現在・過去・未来と比較を行う事、他社比較とは、自分と他社とを比較する事。仕事における比較とはこの2種類を意識する事である。

無意識に行っていた比較だが、意識的に2種類の比較を使いこなせる様にしていきたい。

 

5.ゲームのルールを考える

仕事を行う時は、新しいルールを考える事が出来ないか考える。ここで言う既存のルールとは、価格や機能数等で争う事を指している。既存のルールで勝負する事は最終的には果てしなき消耗戦につながる。その為、新しいルール(『デザイン』や『シンプルさ』等)を持ち出し、自分の得意な分野で勝負が出来る様にゲームのルールを変える努力が必要である。

正直今までルールなんて考えた事がなかったので、目から鱗だった。自分の得意な土俵を早く見つけ、有利なルールで戦っていくようにしたい。

 

今年初めて読んだ本であったが、非常に為になった。特に、情報収集をして仕事をした気になっていたので、あくまで作業と割り切り、自分で考えていく時間を大切にする様にしていきたい。