エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

【読書】不格好経営を読み終えた

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DeNAの創業者である南場智子さん著書の不格好経営を読み終えた。今年に入って初めて涙した本となった。

マッキンゼーのパートナーと言う地位からベンチャー企業家へと転換する事になったきっかけや創業を行うにあたり発生した様々な問題についてチーム一丸となって解決していく姿に強く心を打たれた。ベンチャー企業は99パーセントが失敗すると言われているが、ここまで成功する事になったのは南場さんの人間性に引き尽けられて様々な才能が集結出来た事が大きい。一人の優秀な人間だけではダメで複数の優秀な人間が集まることで起こる化学反応が1パーセントの奇跡を起こしたんだと思った。

初期に集まったメンバーはオラクルやアクセンチャー、IBMと一流企業のメンバーで構成されている。安定した地位を投げ出して無名のベンチャーに身を投じる事が果たして自分に出来るのかと考えさせられてしまう。ただ、安定を求めるあまり惰性に流される人生よりも、自分の夢や目標に向かって背水の陣で望む人生の方が絶対に楽しいと思う。人間は得る喜びよりも失う悲しみの方が大きい生き物であると何かの本で読んだが、何かを得る為には何かを捨てないといけないと言う事をしみじみ考えさせられた。

自分はエンジニアとしてもう少しで10年目を迎えようとしている。10年も同じ職場で仕事をしていると慣れや飽きが発生し、最近仕事に対するモチベーションが凄く下がっていた。本書を読んで行く中でどうしても現状の自分と重ねてしまう部分があり、仕事に対するモチベーションを取り戻したい、自分も優秀なメンバーと同じ目標に向かって仕事をしてみたいと思った。そろそろ環境を変える時が来たのかなと考えてしまう。

この本には、自分が入社した当初に思い描いていた仕事に対するワクワク感が詰まっている。現在仕事に対して思い悩んでいる人には是非読んで欲しいと思う一冊である。

不格好経営―チームDeNAの挑戦

不格好経営―チームDeNAの挑戦