エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

【投資】歩み値について

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プロになるためのデイトレード入門を読み終えた。

電子書籍なのだが、値段が250円と安くあまり期待していなかったのだが、いい意味で期待を裏切られる本であった。タイトルにデイトレードと書かれているが、デイトレードをしない人でも一度読んでおいた方がいいと思う。

今回記載されている中で特に有益だったのが、歩み値についてである。株式投資を初めて10年目ぐらいなるが、初めて知る言葉であった。歩み値とは簡単に言うと、どれだけの株数がいくらの株価で約定したかを時系列に表したものである。

この歩み値を使用する事により以下の事がわかる。
・相場の勢い
・誰が買っているのか(大口か小口か)

ここで大切なのは、誰が買っているかが分かる事である。チャートや出来高を見ることで相場の勢いは何となく理解する事が出来るが、その購入主体が大口なのか小口なのかは分からない。歩み値は1取引あたりの出来高が現れるので、その1取引あたりの出来高が大きければ大口が購入していると考える事が出来る。株式市場は大口(プロ)と小口(個人)が入り乱れて構成されているが、資金量の多さから市場を牽引するのは大口投資家である。その為、大口投資家の流れに逆らわない用に投資を行う事が必要である。

この歩み値を使用する事により、大口投資家に便乗して投資を行う事も可能になる。また、チャートよりも先行して情報が現れる為、投資のタイミングを図る上でも有効であるといえる。正直もっと早く知っておきたかったと思った。

また、自分が尊敬する投資家にジェシー・リバモアがいるが、このジェシー・リバモアが投資を行う上でティッカーテープと呼ばれる株価が時系列に記載されたテープを使用していた。この本を読むまでは、ティッカーテープて何だろうと思っていたが、まさにこの歩み値が現代のティッカーテープの事なんだと理解出来た。

歩み値は時系列に売買が成立するたびに記載される為、目視で追うのは相当な集中力と精神力がいるとの事である。その為、現在勉強中のpandasと組み合わせてシステム化出来れば投資を行う上で大きなアドバンテージになるのでは無いかと思っている。技術の習得も兼ねて早速開発に取り掛かる様にしていきたい。