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【投資】クロス取引で損した事について

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株主優待株式投資を行う上で大きなモチベーションとなる。自分も昨年は20万〜30万程度の株主優待を得ており、食費を減らす事に大きく貢献している。

株主優待は権利確定日と言われる日に株を保有している事により取得する事が出来る。大半が各月の月末で年によって異なる。ちなみに、2016年の権利確定日は以下となる。

1月26日(火)
2月24日(水)
3月28日(月)
4月25日(月)
5月26日(木)
6月27日(月)
7月26日(火)
8月26日(金)
9月27日(火)
10月26日(水)
11月25日(金)
12月27日(火)

権利確定日に株を購入して翌日に売却しても株主優待を得る事になる。その為、権利確定日にのみ株を購入すればいいのではと言う事になるのだが、権利確定日の翌日は大抵の株が優待価値分値下がりするものである。株主優待のプロ達は大体3ヶ月〜4ヶ月ぐらい前から仕込みに入り虎視眈々と権利確定日を迎えるものである。価値あるものを得る為には相応の努力が必要なのである。

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株主優待狙いで早い段階から投資を行ってしまうと値下がりリスクと向き合う期間が長くなってしまう。かと言って直前では株主優待価値以上に値下がりする可能性がある。この様に株主優待狙いで投資を行うのは非常に難しい投資であると言える。

ただ、この株主優待のリスクを抑えて投資を行う方法がある。それが、クロス取引という売買手法である。

クロス取引とはどの様な取引なのかと言うと、株主優待が欲しいと思った銘柄に対して買いと売り(カラ売り)を同時に売買する手法となる。クロス取引を行うと、買いで取得した株により株主優待の権利を取得し、売りで取得した株により値下がりリスクを回避する事が可能となる。株主優待を僅かな売買手数料のみで取得する事が出来る夢の様な手法といえる。

株主優待が欲しければ全てクロス取引で行えばいいのではないかと思ってしまうが、クロス取引には注意しなければならない事がある。一番注意しなければならない事は逆日歩が発生についてである。

逆日歩とはカラ売りを行うにあたり必要な手数料の様なものである。カラ売りを行う人が多くなる程手数料の金額が上がり場合によっては株主優待の何倍もの金額を払う必要が発生する。ちなみに、2015年12月のクロス取引ではお米券3kg(1000円相当)に対して4万円の支払いが発生している。ちなみに自分も、4286レッグスにて1000円のクオカードを得る為に3200円の逆日歩を支払ってしまった。

では、この逆日歩を防ぐ為にはどの様にすれば良いかと言うと一番の方法は一般信用にてカラ売りを行う事である。カラ売りには制度信用と一般信用の2種類があり、制度信用が証券取引所に株を借り、一般信用が各証券会社に株を借りる感じである。一般信用は逆日歩が発生する事がない為、クロス取引を行う際は出来るだけ一般信用でカラ売りを行う様に心掛ける必要がある。

ただ、一般信用が行える証券会社は限られている。自分が知っている限りではカブドットコム証券とSBI証券松井証券が挙げられる。難点としては各証券会社の持ち株がなくなるとカラ売りを行う事が出来なくなる為、注意が必要である。

一般信用でカラ売りが出来ず、どうしても制度信用でカラ売りを行う必要ある際は以下の点に注意する様にしたい。

貸借倍率が1倍未満の銘柄には手を出さない
1単元が1000株の銘柄には手を出さない
年末年始等の逆日歩日数が長期化しそうな際は手を出さない

また、カラ売りを行う為には信用取引口座を開設する必要がある。信用取引口座を開設する為には口座開設の基準(経験年数や金融資産)を満たす必要がある為、ある程度の経験を積んだ上で取り組む事をお勧めする。