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【投資】不動産投資に踏み出せない理由

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毎年何か新し事をしたいと思っている。その候補に毎回上がるのが不動産投資である。ただ、毎回検討してみるものの最終的にはやっぱ止めようという感じになってしまう。

何故不動産投資に踏み切れないかを考えた際に挙がる一番の理由は、不動産投資は株式投資に比べて流動性が低い事である。流動性とは資産を売りたいと思った時に、容易に売却出来るかを表す値である。買い手が見つからずに容易に売却出来なかったり、自分が望む値段で売却出来なかったりする事を流動性リスクと言う。

投資の初心者の頃に犯しやすい誤りとして、この流動性リスクを考慮しない取引を行ってしまうことが挙げれる。自分も投資初心者の頃は流動性を全く意識せずに銘柄選択を行っており、何度も痛い目に合っている。例えば、流動性が高いみずほ銀行流動性が低いサト―商会を比較してみると以下の様になる。

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赤枠で囲った部分が売買が行われた回数である。どちらも単元数は100株である為、みずほ銀行の場合は42万回程売買が成立しており、サトー商会の場合は1回のみ売買が成立となっている。売買は売りたい人と買いたい人がいて初めて成立するものである。42万回売買が成立するみずほ銀行の方が1回しか売買が成立していないサトー商会よりも簡単に売れる事が想像出来ると思う。

投資を行う際は、価値が上がるか下がるかばかりに意識が集中しがちだが、それと同じぐらい容易に売却出来るかどうか(流動性の高さ)を考慮した方がよい。自分が骨董品等に手を出さないのも結局その物自体の価値がどれだけ上がろうと、売れずに現金化でなければただのガラクタとなってしまう事を恐れているからである。

また、流動性が高い投資を行った方が良い理由として、投資を間違えた際に最小限のダメージでやり直せる事が挙げれる。投資の世界はどれだけ慎重に選択を行っても自分の想定に反して値下がりしてしまう事が多々ある。その際、流動性が高ければ容易に売却を行う事が出来る為、やり直しが簡単に出来るが、流動性が低い場合は中々売却を行う事が出来ず、ダラダラと引きずってしまいがちである。

投資で大切なのは誤った投資を行った際に、その誤りを素直に認める事が出来るかどうかだと思っている。その為、流動性の低い不動産投資はどうしても株式投資と比べて分が悪い。また、株式投資に比べてローンを組む等し大きなレバレッジを掛ける必要がある点も不安を高める原因となっている。

定期的なキャッシュが入る不動産投資は非常に魅力的である。ただ、地震が多い日本では震災リスクも考慮しなければならない。めったに起る事では無い為、心配しすぎだと思うがブラックスワン(事前にほとんど予想できず、起きた時の衝撃が大きい事象)についても投資家は意識する必要があると考えている。不動産投資を行っている人はどの様にこれらのリスクと向き合っているのか教えて欲しい。