2月17日に開催されたデブサミ2017に参加して来た。
機会学習の話や組織運営の話など色々な話を聞く事が出来たが、一番インパクトが大きかったのは馬田 隆明氏の「逆説のキャリア思考」である。ちなみに、同じ時間帯にpythonに関する公演もあったので非常に悩んだが、この講演を選んで正解だった。
逆説のキャリア思考は、名前の通りキャリアに関する話である。ただ普通のキャリア論と異なるのは、キャリアを構築する上でスタートアップの特性を活用する事を勧めている点である。
スタートアップの特性として以下を上げる事が出来る。
- 初めは小さな市場を狙う
- 爆発的な急成長
- 独自の価値を提供
このスタートアップの特性をキャリアに活かすと、今現在人気のある業界では無く、今後人気が出るであろう分野に対してキャリアの投資を行って行く事であると言える。何故なら今人気のある分野を選択するとどうしても競争が発生してしまい最終的には体力勝負となってしまう為だ。競争では無く独占を目指す事がスタートアップ的な考え方として求められる。
また、爆発的な急成長を遂げる分野を選択する事により、今後大きな成功が見込まれるが、そもそも何が急成長を遂げるのかは分からない。その為、様々な分野に手を広げ可能性を広げる事が大切であると言える。よいキャリアを構築するにあたり運を味方にする事も必要であり、運をコントロールする為にはクジを引き続ける事が大切だということだ。
リーマンショックやBrexitなど、これからも不確実性が高い事象の発生により自分のキャリアが脅かされる事が多々あると思われる。このような時代において従来のような受け身のキャリア形成は時代遅れである。自分で積極的にキャリアを開拓する事が不確実性に立ち向かう上で必要であり、そういう時代に移り変わったんだという事を早く受け入れるべきだ。
講演で使用したスライドは以下のURLから参照出来る。256ページと結構な量のスライドから著者の意気込みを感じる。
www.slideshare.net
また、3月8日に著者の本も出版される。もちろん予約しました。
- 作者: 馬田隆明
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: 新書
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