エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

cis氏の本を読んだ

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資産総額230億円の個人投資家cis氏が書いた本を読み終えました。

色々な株式投資の本を読んできたのですが久々にヒットとなる本です。自分が10年間の投資キャリアの中で何となく思っていたことを言語化してくれた感じです。

cis氏の本を読んで思った感想をまとめます。

一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

株価が唯一正しい

企業の価値を株価が正しく反映していないと考えるよりも、株価こそが答えであり、世の中の総意として適正だとみなされている数字だと考える方が正しい

株式投資をする際は割安だから買う、割高だから買わないと自分で価値を査定して投資をしがちです。そしてだいたい割安な株は更に値を下げ、割高な株は更に値を上げていきます。株価は自分が決めるのでは無く相場が決めるということを意識しないとダメです。まずは相場が何故その価格を付けているのかを考えて投資を行うことが大切です。

順張りが正しい投資スタイル

投資スタイルは2種類あります。上昇している株に投資する順張りと、下落した株に投資する逆張りです。自分も以前は逆張り派だったのですが、順張りに替えてから利益を出せるようになりました。cis氏も言っているのですが、株価が下がるということは下がる理由があるということです。下がる理由が理解出来ない株をおトクだからという理由で投資するのは間違っています。投資で利益が出ない人はまず投資スタイルを見直してみることをお勧めします。

自分の誤りを2度認めることが出来るか

買った株が下がり損切りしたとして、そのあと損切りをあざ笑うかのように上がりだしたとき上昇株として買うことができるか?

cis氏が上手い理由は誤りをすぐに認めて柔軟に行動出来ることです。自分も損切りした後に株価が上昇した経験が何度もあります。これを再度買い戻すのは至難の技で、変なプライドが邪魔します。大切なのはトータルで利益を出すためなら誤りをすぐに認めて逆のポジショを取れる勇気です。

遠い未来より近い未来

明日の株価も分からないので悩んでいるのに半年後とか1年後さらには10年後の株価なんて予想出来るわけが無い。今ある優位性に張るのは長期の展望よりは確実なことである。

遠い未来に掛けるよりも確実性の高い近い未来に掛けましょう。また、今年は全体的に下げ相場に突入しているので長期で持てば持つほど下がるリスクが高まります。短期で勝負を仕掛けて着実に利益を積み重ねていくべきです。

致命傷を避ける

株でいちばん大切なのは迅速な損切り。失敗から逃げてはダメで、失敗は当然としていかに最小に留めるかが大切。

株式投資において損切りは一番大切な行為です。特に順張り投資は小さく負けて大きく勝つ投資なので、いかに大きな損をしないかが大切になります。損切りは初心者投資家がレベルアップする上で乗り越えないと行けない壁ですが、この壁を乗り越えることが出来ると一気に投資レベルがアップします。

恐怖心に打ち勝つ

勝ちたい気持ちというより、損するのが怖いという心理を制御しないと相場で勝つのは難しい。難しいというより不可能。

相場は時に大暴落して一気にパニック状態になることがあります。そんな時は恐怖心から絶好なチャンスを逃しがちです。恐怖心に打ち勝ち正しい投資をすることが利益を上げるためには大切です。

自分の仮説を持つ

とにかく仮説を考える。すでに常識になっているようなものでは無く、まだほとんどの人が考えていないもので明確なロジックがあるもの。あるいは誰も指摘していないロジックは不明だけど経験則として明確な関連があるもの。

投資で利益を得るためには他の投資家よりも優位性が必要です。大切なのは自分の頭で考えて稼げるロジックを見付けること。ノープランで投資をしてはダメです。

まとめ

cis氏の投資スタイルはほぼ自分と一緒です。ただ自分よりも数百倍洗練された投資をしているイメージです。

この本に書かれていることを習得出来ればいつか億は軽く超える投資家になれると思います。ただ、本に書かれていることを実際の行動に移すのは非常に高い壁があります。

マーケットのことはマーケットでしか学べない。本に書いてあるのは過去のことで未来には役に立たない。

cis氏がこの本で伝えたかったのは自分の頭で考えて相場に挑めということだと思いました。今年の相場は波乱が予想されますが必死に立ち向かい結果を残して行きたいです。

一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

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