エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

伝統や文化が足かせになりつつある社会について

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おいおい日本大丈夫か?と心配になるニュースです。デジタル手続き法案が印鑑業界の反発により見送られることとなりました。

自民党は7日、行政手続きの100%オンライン化を目指す「デジタル手続法案」を部会で了承しました。法案には当初、法人を設立する際に必要な印鑑の届け出の義務化をなくす案が盛り込まれていましたが、印鑑業界の反発などを受けて見送られました。ただ夏の参議院選挙後の臨時国会には、再び押印の簡略化に向けた議論が行われるとみられます。

twitter上でも多くの落胆の声が上がっています。

日本は生産性が低いこと問題となっていますが、今回の問題のように今までの伝統や文化に固執していることが大きな問題だと思います。特に印鑑については日本の悪しき文化の一つです。自分も何度か印鑑が不鮮明ということで書類の再提出を求められたことがあります。また、業界によっては印鑑の押し方一つでも指摘を受けるそうです。

news.careerconnection.jp

もうアホとしか言いようが無いですね。そんなことしてる暇が有ったら仕事しろという感じです。

伝統や文化を守ることは大切だとは思います。ただ、我々の生活を犠牲にしてまで守るものでは無いはずです。ITがこれだけ発展した現代においては色々な面倒事を圧倒的に効率化することが可能なはずです。でも実際は今回の件のように過去の文化や伝統が邪魔をしているのが現状です。

今回の印鑑の問題や最近では年号もですがこれらの過去の遺物は時代の進化に合わせて変わる必要があると考えています。これは憲法や法律なども同じです。

大切なのは過去を守ることでは無く、現在をどうすればもっとラクに生きることが可能かについて努力することです。現状を維持したい人達は幸せになるための努力を怠っている人達と自分はどうしても思ってしまいます。

変化を拒絶する人達がいる一方で世界ではITを活用することにより圧倒的に便利な社会を実現しつつある国もあります。IT先進国のエストニアでは電子政府が発展し様々なサービスをネットで完結することが出来ます。また名前や住所などの情報登録は一度だけ行えば、あとは同じ登録作業を行う必要は無いとのことです。このように世界がITを活用して発展している現実を一人でも多くの人が理解し、日本も理想の社会実現に向けて動き出す必要があります。

将棋の羽生善治氏の著書である決断力にこんな一説がありました。

じっと見ていてもすぐには何も変わりません。しかし、間違いなく腐ります。どうしてか?時の経過が状況を変えてしまうからです。だから今は最善だけど、それは今の時点であって、今はすでに過去なのです。

変化を恐れずにいつでも変わることが出来る自分でありたいと思います。

決断力 (角川oneテーマ21)

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