システム設計の原則の感想2
値の範囲を制限してプログラムをわかりやすく安全にする
基本データ型をそのまま使うと実際の業務とはかけ離れた値を設定出来てしまい、無意識に異常な値を扱ってしまう可能性がある。業務的に正しい値を扱うためには値の範囲を制限してプログラムをわかりやすく安全にする。そのようにすることによりバグを生む原因を防ぐことが出来る。
値を扱うための専用のクラスを作る
業務アプリケーションをオブジェクト指向で設計する場合には、業務で扱うデータの種類ごとに専用の型を容易する。そうすることで業務的に不適切な値が混入するバグを防ぐことが出来る。値を扱うための専用クラスを作るやり方をvalue objectと呼ぶ。value objectを作成することで業務の関心事とコード表現を一致することが可能となり、その結果業務アプリケーションの変更は楽で安全になる。
値オブジェクトは不変にする
ある値を持ったオブジェクト内部の変数を別の値に置き換えるべきでは無い。別の値が必要になったら別のオブジェクトを作成する。値ごとに別のオブジェクトを用意することで、一つひとつのオブジェクトの用途が限定されプログラムが安定する。
現場で役立つシステム設計の原則 〜変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
- 作者:増田 亨
- 発売日: 2017/07/05
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