エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

投資戦略フェア2019に行ってきた

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パンローリング社主催の投資戦略フェア2019に行ってきました。

www.tradersshop.com

2月、3月は各社のIRフェス等投資に関するイベントが多数ありますが、今までの経験上一番満足度が高いのが投資戦略フェアになります。大物投資家によるセミナーは毎回新しい学びが有ります。

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今回のイベントに参加しての感想や学んだことを紹介します。

受講したセミナーについて

自分が受講したセミナーは3つになります。

  • 新高値ブレイク投資術 DUKE氏
  • 長期休暇イベントの検証とTOB戦略的トレード 羽根英樹氏
  • 賭けの考え方 ポーカー世界チャンプの心理学 木原直哉

どのセミナーも学ぶことが多すぎて素晴らしいの一言でした。有名投資家の考え方は相場で戦う上で非常に参考になります。各セミナーの内容についての感想は以下になります。

新高値ブレイク投資術 DUKE氏

こちらのセミナーは有料セミナーになります。DUKE氏は新高値ブレイク投資法で有名な投資家です。DUKE氏の著書である新高値ブレイク投資術は自分の投資スタイルを構築する上で非常に役立った本です。この本を読むまではどちらかと言うとバリュー投資が自分のスタイルだったのですが、読書後は本書が勧めているモメンタム投資にスタイルを変えました。新高値で株を購入するという直感に反する売買を行う必要があるので最初は非常に恐かったのですが、結果多くの利益を得ることが出来ました。投資で成果が出ていない人は是非一読して欲しいと思います。

1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術

1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術

DUKE氏のセミナーの内容ですが2019年の相場展開を新高値ブレイク法を活用した視点からどの様に捉えるかという内容になります。結論から言うと2019年は厳しい相場展開が想定されるので新高値ブレイク投資法も苦戦が予想されるというものです。現にブレイクアウトの失敗が多くなって来ておりDUKE氏はその原因として下記3つを挙げています。

  1. 相場全体の買いのパワーが弱ってきている
  2. 外国人投資家を含めた機関投資家の資金流出
  3. 時価総額の小さい銘柄は個人投資家の買い余力とセンチメント悪化

新高値ブレイク投資法は右肩上がりの相場時に非常に大きなパフォーマンスを発揮する投資法なので、下落相場時はその逆のパフォーマンスとなります。すなわち新高値ブレイク投資法にとって冬の時代が訪れるということです。残念ですがこれは受け入れないといけない事実です。

では下落相場時にどの様に振る舞うべきかというと大切なことはリスク管理となります。損切りとポジション管理を徹底することが下落相場では命綱となります。無理をせず生き残ることを第一に考えるべきです。また、下落相場時は上手くいかないことが多く、やってはいけない事を犯してしまいがちです。下落相場時にやってはいけない事は下記になります。

  • マイルールを破ること
  • 投資手法をあれこれ変えること
  • 他人と比較すること

自分も去年の10月にこれらのルールを破ったことにより大きなダメージを受けました。負けが続くと色々もがいてしまいがちですが、自分のスタイルを貫き通すことが大切ということです。非常にタメになるアドバイスでした。

なお、下落相場時は良書を読み力を蓄えることが大切です。DUKE氏お勧め本ですが下記になります。

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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オニールの相場師養成講座―成功投資家を最も多く生んできた方法 (ウィザード・ブックシリーズ)

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ミネルヴィニの成長株投資法 ━━高い先導株を買い、より高値で売り抜けろ (ウィザードブックシリーズ)

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株式トレード 基本と原則 (ウィザードブックシリーズ)

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  • 作者: マーク・ミネルヴィニ,長尾慎太郎,山口雅裕
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新装版 私は株で200万ドル儲けた ――ブレイクアウト売買法の元祖「ボックス理論」の生い立ち (ウィザードブックシリーズ)

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  • 作者: ニコラス・ダーバス
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  • 発売日: 2017/01/21
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欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア

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リバモアの株式投資術 (ウィザードブックシリーズ)

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  • 作者: ジェシー・ローリストン・リバモア,小島利明
  • 出版社/メーカー: パンローリング株式会社
  • 発売日: 2017/02/11
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マーケットの魔術師

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  • 作者: ジャック?D シュワッガー,横山直?
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ゾーン 最終章 トレーダーで成功するためのマーク・ダグラスの最後のアドバイス

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  • 作者: マーク・ダグラス,ポーラ・T・ウエッブ
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ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

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  • 作者: ピーターリンチ,ジョンロスチャイルド,Peter Lynch,John Rothchild,三原淳雄,土屋安衛
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伝説のファンドマネージャーが実践する 株の絶対法則

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伝説のファンドマネージャーが教える株の公式

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大化け株(テンバガー)サイクル投資術 -暴落時に判別できる「伸びる会社・伸びない会社」-

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ゼロから純資産5億円を築いた私の投資法

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株は新高値で買いなさい!今日から始める成長株投資

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いつも出遅れる人の株講座 (中公新書ラクレ)

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勝つ投資 負けない投資

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稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓- (Modern Alchemists Series No. 115)

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相場師一代 (小学館文庫)

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生涯投資家 (文春e-book)

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これらの本は自分も全て読んでいるのですが、本当に素晴らしいラインナップです。特にリバモア本と林 則行氏の本は全ての投資家にお勧めしたい本です。あと追加でお勧めしたいのはデイトレードになります。リスク管理を学ぶ上では必読の一冊です。

デイトレード

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  • 作者: オリバーベレス,グレッグカプラ,Oliver Velez,Greg Capra,林康史,藤野隆太
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2002/10/19
  • メディア: 単行本
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DUKE氏も言っていたのですが次の大化け株は下落相場の中で芽吹きます。ここでの努力が次に繋がると信じて力を蓄えていきたいと思います。

長期休暇イベントの検証とTOB戦略的トレード 羽根英樹氏

今回のセミナーで意外な収穫だったのがこの羽根英樹氏のセミナーになります。内容としては投資を行う上で各種イベントの力を有効に活用して利益を上げていくスタイルの投資手法の説明になります。

例として挙げられたイベントは長期休暇とTOBでした。

長期休暇イベントについてですが、トレーダーの心理を利用したトレードと言えます。長期休暇中は事故や事件が発生しても取引を行うことは出来ません。そのため長期休暇前はポジションを持ち越すことを嫌うトレーダー達が一旦手仕舞うことが予想されます。この心理を逆に活用し休暇前に仕込み、休暇明けに売却すれば利益を得ることが出来るでは無いかという仮設が立ちます。このようなトレードをイベントトレードと言うとのことでした。

また、TOBについてもあまり意識したことが無かったのですが上手く活用すれば低リスクで稼ぐことが出来るイベントであることが分かりました。株式投資を10年以上行って来ていますがTOBを用いた投資手法は今まで考えたことが無かったので新たな発見でした。このイベントを活用した投資法は下落相場持も有効に活用出来るのでは無いかと思います。羽根英樹氏の著書も購入したので今年はイベント投資について深掘りしていこうと思います。

イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略 (現代の錬金術師シリーズ)

イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略 (現代の錬金術師シリーズ)

賭けの考え方 ポーカー世界チャンプの心理学 木原直哉

ポーカー世界チャンプの木原氏のセミナーは投資セミナーと言うより不確実な世界の中でどの様に振る舞うべきかを学ぶことが出来たセミナーでした。このセミナーで印象的だったのはギャンブルの定義についてです。木原氏いわくギャンブルとは分を越えて賭けることで、正しくリスクがコントロールされた状態で期待値がプラスの場合はギャンブルでは無いとのことです。投資とギャンブルの違いは自分も悩むところだったので期待値ベースで考えるというのは面白い回答だなと思いました。

また、木原氏のセミナーで以下について学びました。

  • 期待値を上げるために限界までひたすら努力する
  • 投資やゲームは情報の有無☓運の有無の4パターンに分けられる。それぞれに応じて戦略が異なる。
  • 勝つためには負けのコントロールが大切。不利な勝負は避ける
  • 勝っている時に新しい手法を試す。負けている時は手法を変えない。

さすが勝負の世界で生きている人という感じです。木原氏は株式投資は熱心にやってはいないと言っていましたが、本気やればすごい結果を残すのではと思いました。

まとめ

本当に学びが多い一日でした。また、毎回セミナーに参加して思うのが投資の世界は奥が深いということです。色々な人が自分独自の戦略を考えて市場を制覇しようと考えています。本当に飽きが来ない世界だと思います。

いい意味でやる気を得ることが出来ました。また来年も絶対に参加したいと思います。