今日の日経に、テレビ放送をインターネット経由でスマートフォンに無料で転送するサービスを開始する旨の記事が書かれていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS3002F_U3A500C1MM8000/?dg=1
テレビ放送がネット上で見れると言う事で便利になるなと思ったが、どうも転送機能を持ったテレビを購入する必要があるらしい。ちなみに、ネットでテレビを受信する為の仕組みはこんな感じらしい。
テレビ局 ⇒ ネット配信機能を持った専用テレビ ⇒ インターネット ⇒ スマートフォン・タブレット等
このネット配信機能を持った専用テレビにスマホなどの受信端末はあらかじめ端末ID登録しておく必要があり、端末で専用アプリを起動し、パスワードなどで認証して視聴する。1台のテレビから転送できる端末は8台までとする方向らしい。なお、ネット配信機能を持った専用テレビの価格は通常のテレビより最大で数万円高くなる見通しらしい。
また、日経の記事は以下の内容で締めくくられていた↓
新サービスでは、NHKの受信料は転送元のテレビのみに課す。テレビで受信した番組情報を私的に再利用するという位置付けのため、局ごとに放送可能地域を定めた放送法には抵触せず、著作権問題は発生しない。
テレビ局はこれまでネット経由の番組提供に慎重だった。しかし、ネット上には無料で視聴できる動画があふれ、若者を中心にテレビ離れが加速する。各局は端末への転送で視聴機会を増やす方が得策と判断した。
この記事を読んですぐに失敗するだろうと思った。そもそも、テレビ離れが進んでいる現在の状況で誰がネット配信機能を持った専用テレビを購入してまでテレビを見たいと思うのだろう。NHKの受信料の問題や著作権の問題が絡んでくるからこんな仕組みになったのだろうが、本来であれば、
テレビ局 ⇒ インターネット ⇒ スマートフォン・タブレット等
と言う風にするのがベストであるはずである。消費者不在とはこういうことを言うのだろう。古い考えを引きずったままでは本当にテレビ業界はやばいのでは無いかと感じた。