島田紳助さんの自己プロデュース力を久しぶりに読みました。
多分5回以上読んでいるんじゃ無いかと思いますが読む度に得るものがあります。
自己プロデュースを読んで感じたことを書きます。
X + Yの公式を作る
この本で一番感銘を受けたのが成功するためにはX + Yの公式を作る必要があると書かれた章です。
ここでXとは自分の能力や才能のことであり、Yは時代の流れになります。このXとYがぶつかると笑いが起きるとのことです。
大切なのは成功する方法を公式化することです。再現性がなければただの1発屋で終わってしまいます。
そしてYの部分は時代の流れなので常に動きます。Yの部分の変化に応じて自分のXの部分も変化させていく必要があります。
つまり、時代が求めているものを自分が与えることが出来るようにすることが成功するためには必要なのです。
成功のための公式は非常にシンプルなのですが忘れがちです。頑張っているのに中々成功しないという人は、時代の流れに合っているか?、みんなが求めているものにレベルが達しているか?を常に意識しながら行動すれば結果が伴ってくると思います。
ちなみに、この公式化の部分については以前Yahoo!のコマースカンパニー長でベンチャー投資家の小澤さんも同じことを言っています。成功するために必要な普遍的な方法なのかもしれません。
結果は才能と努力の掛け算だ
才能は生まれ持ったものなので運の要素が大きいです。たとえば明石家さんまさんの天性の明るさとスター性は才能です。
そのため、目を向けないといけないのが努力の部分です。努力の部分については唯一自分でコントロールすることが出来ます。
そして、結果とは才能と努力の掛け算なので例え才能に恵まれていても努力の方向性が間違っていると残念な結果になります。
もし、5の才能の人間が、5の努力をしたとしたら、5☓5=25で最高の結果が出せます。ただし、5の才能を持っていても、1の努力しかしなかったら、5☓1=5でたいした結果がでません。そういうふうに「M-1グランプリ」の一回戦で落ちているような君たちのなかにも、ひょっとしたら、5の才能を持っているにもかかわらず、努力の仕方が間違っているばっかりに、結果が出せない人がいるかもしれません。あるいは、3しか才能がなくても、5の努力を知っていれば、もっと上に行くことができるはずです。
スヌーピーの名言「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどうゆう意味であれ。」にも通じるところがあります。
配られるカードが才能だとすれば、努力はカードの切り方ということになります。カードが悪いと愚痴る暇があるなら、そのカードを最大限生かすことが出来るように努力を積みましょう。
本当の客を見極める
島田紳助さんは自分たちのターゲットは20歳から35歳の男とターゲットを決めてお笑いをしていました。
そのため、おじいちゃん・おばあちゃんしかいない舞台の時は手を抜いていたそうです。
その理由ですが、
「漫才は子供からおじちゃんおばあちゃんまでを笑わさなければいけない」、「誰でも笑わすことができるのがいい漫才」という定義があってそう教育されてきた。でも、僕は「これからはそうじゃない」と教科書を書き換えた。例えば、当時、アリスのレコードがすごく売れていた。でも、アリスが日本人全員に支持されていたかというと、そうではなかった。一部に強く支持されていただけなんです。一方で、日本人全員に支持されていた演歌なんかは下火になりかけていた。それで、僕は「漫才も音楽と一緒になる」と思っていたんですね。「老若男女を笑わせようとするのはもう古い。僕たちは一部に強く支持される漫才をしよう」と。
自分のターゲットは誰かを意識して行動することが大切です。そして一部に強く支持されることを目指すべきです。
まとめ
自己プロデュース力という本は124ページと本としては薄く1時間程度で読めます。
ただ、書かれていることは非常に重みがありインパクトを受ける本です。
残念なのが本自体が絶版されていることです。中古本もamazonで定価838円に対して現在1400円からとプレミアが付いています。
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お値段は張りますがそれ以上の価値を絶対に得ることが出来る本だと思うので是非購入をお勧めします。
また島田紳助さんの考えたをまとめたDVD紳竜の研究もお勧めです。
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