マネタイズ戦略という本を読んでいるが興味深い内容が書いてあった。
マネタイズ戦略――顧客価値提案にイノベーションを起こす新しい発想
- 作者: 川上昌直
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分が興味を持ったのはLDK社のビジネスモデルについて。LDK社は雑誌LDKや家電批判などコスメや家電等の商品レビュー記事を書いている。このLDK社の雑誌だが広告に頼らないビジネスモデルを展開している。理由は広告に依存するビジネスモデルでは広告主を批判する記事を書けないからだ。レビュー誌という性格上全ての製品をフェアな立場で扱うことが求められるので、一部の広告主だけをえこひいきしないためにもこの方針を貫いているらしい。
ただ、多くの雑誌は広告主が払う広告料が収入源の大半を占めている。ではLDK社はどうやって広告費の減少分を補っているかというとムック本を出すことで利益を上げている。ムック本とはいわゆるまとめ本である。例えば過去に家電批判でレビューした商品をテレビだけ、イヤフォンだけと商品毎にまとめ直して販売している。過去にレビューした記事をまとめただけなので費用があまり掛からず高い利益を上げることが出来る。ビジネスモデルを転換したことにより独自のビジネスを行うことが出来るようになったと言った感じである。
ビジネスを行う以上どのようにお金を稼いで行くかは大切な要素である。今回のLDK社のやり方は真実を伝えるということとビジネスを成り立たせるという2つのことを同時に満たす見事なビジネスモデルである。お金の流れを変えることが新しいビジネスを生むというのは目からウロコの発見だった。マネタイズについては下記の本もお勧めなので気になる人は読んでみて下さい。
- 作者: 近藤哲朗
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/29
- メディア: 単行本
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