エンジニアリングとお金の話

都内で働くエンジニアの日記です。

OYO LIFEが控えめに言ってもヤバイ。日本の不動産業界に革命が起こるかも。

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PR Timesを何気なく見ていたらインドのベンチャー企業であるOYOがヤフーと一緒に不動産サービスを提供していることを知りました。

prtimes.jp

今回のキャンペーンはOYOが提供する物件に1ヶ月間無料で住むことが出来る権利獲得に毎日チャレンジ出来るというものです。この話だけ聞くと、フリーレントが1ヶ月分付くだけでしょと思ってしまうのですが、このOYO LIFEを調べて行くと日本の不動産業界に大きなインパクトを与えるサービスであることが分かりました。色々と調べて分かったことを紹介して行きます。

OYOてどんな会社?

インドでホテルサービスを提供している会社になります。日本に進出するにあたりヤフーと合弁会社を作りサービスの提供を行います。創業者でCEOであるリテシュ・アガルワル氏は19歳でインドの低価格ホテルのチェーン化に事業機会を見出し現在にいたります。現在OYOはインド最大級のホテルチェーンに急成長し、インド国内350都市で10万以上の客室を展開。中国でも200都市、8.7万以上の客室を展開するなど急成長しているベンチャー企業です。

OYOが急成長した秘訣は不動産業界にITを持ち込み徹底した合理化を図ったことです。8,500人の社員のうち700人超がデータサイエンティスト、AI・ソフトウェアなどのIT技術者となります。データを用いた運営を不動産業界に持ち込むことで宿泊需要の予測精度を高めホテル全体の稼働率を最大化するなど今まで経験や勘に頼った運営を一新することに成功します。また、ホテル運用に必要な経理・予約・清掃管理などのホテル運用に必要な機能をスマートフォンのアプリにしたことで、オーナーはスマホ1台でホテル経営が可能となりました。日本のホテル業界も宿泊予約等は当たり前のようにシステム化されていますが、自分たちでシステムを構築しサービスを展開している企業は皆無と言っていいでしょう。ITをトコトン駆使し今までアナログだった分野をデジタルに置き換えた結果、世界で活躍するベンチャー企業まで成長しました。

このインド初のベンチャー企業であるOYOは現在世界進出に力を入れています。中国では現在3500人以上の従業員を確保し着実に勢力を広げています。無名のホテルをOYOが独自に改修し自社ブランドに組み込んで行きます。改装にあたり、リネン、アメニティ、バス・トイレ設備など多くの合格基準が設けられ、備品や従業員サービスの質を標準化します。ひな形化されたマニュアルやシステム化されたサービスによってOYOブランドのホテルであれば安くても安心で安全というブランドを構築していくのがOYOの戦略です。この戦略によりすでに中国国内だけで200都市で2000軒以上のホテルと提携を可能としました。

ちなみにOYOですが孫正義さんが率いるソフトバンク・ビジョン・ファンドも出資しています。現在世界一の投資家と言っても過言では無い孫正義さんも一目置くベンチャー企業です。

OYO LIFEて何?

OYOが日本で展開するサービスがOYO LIFEになります。このOYO LIFEですが「ホテルのように部屋を選ぶだけ」をコンセプトに日本の不動産業界に乗り込んできました。そのコンセプトの通りスマホだけで全ての契約が完結します。今までのように不動産屋に足を運び、多くの契約書を提出する従来の仕組みを根本から覆すサービスと言えます。

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賃貸契約を結んだ経験がある多くの人がが何枚もの手書きの書類を提出したり、保証人を探したりと多くの苦労を味わった経験があると思います。OYO LIFEはそんな部屋を借りる上で発生する面倒事を圧倒的に簡単にするサービスとなります。

OYO LIFEのメリット

OYO LIFEですが賃貸契約を簡単にしただけでは無く以下のメリットをサービス利用者に提供します。

  1. 敷金・礼金が掛からない
  2. 部屋に家電・Wi-fiが完備されている
  3. 入居も退去もスマホで完結
  4. 3日間の「住み試し」が出来る

敷金・礼金が掛からない

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OYO LIFEですが入居にあたり敷金・礼金が一切掛かりません。通常引越しをする際は敷金・礼金で家賃の2ヶ月分ぐらいが要求されます。この敷金・礼金が発生しないことにより従来の引越しに比べて大幅に初期費用を安く抑えることが可能となります。また、敷金・礼金が発生しないということは引越しが容易になると言うことです。自分のライフスタイルに応じて短期間で住まいを替えることが可能となります。(※入居前の清掃費のみ発生)

部屋に家電・Wi-fiが完備されている

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各部屋には家具家電・Wi-fiが完備されています。つまり自分で家具を買う必要が無いということです。OYO LIFEは引越しという概念についても革命を起こしそうです。本当にカバンひとつでその日から住むことが可能となります。また、水道光熱費といった公共サービスも最初から含まれており一切の手続きが不要となります。シェアリングエコノミーの行き着く先は物を保有しない社会だと思いますが、OYO LIFEはまさしく未来の住まいの姿なのかもしれません。物を保有しないメリットは大きく今までに無い生き方が可能になることです。現にホリエモンこと堀江貴文さんは住居を構えずホテル暮らしで生活をしています。

【堀江貴文】持ち家も賃貸も論外。僕はホテルに住む選択をした

僕は他人のことに興味がないので、その答えは僕には分かりません。そもそも他の人に対して意見はありませんし、その人のライフスタイルに合わせればいいと思います。

今まで当たり前と思っていた住むという行為に対して一石を投じることになると思います。OYO LIFEは時代の進化に応じて生まれたサービスなのかもしれません。

入居も退去もスマホで完結

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賃貸契約は入居する際も退去する際も不動産屋に足を運び多くの書類を提出する必要があります。また、保証人を準備したりと想像以上に手間が掛かります。OYO LIFEならその面倒な手続きがスマホだけで可能となります。ハンコもいらないということです。これは革命的です。なお、退去については退去日から1ヶ月前までに申請するだけです。

OYO LIFEにより賃貸契約に関する手続きを簡単に済ませることが可能となると今までの不動産契約が面倒くさくなりOYO LIFEでしか住まないという人も出てくると思います。既存の不動産業界の人はこの黒船の来襲に対して危機感を持つべきです。今までと同じ良いと考えているとあっという間に業界が一新してしまう可能性があります。

3日間の「住み試し」が出来る

部屋を決める際は内見をして決めるのが普通の流れです。ただ、実際は住んでみて初めて分かることが多いと思います。このミスマッチを防ぐためにOYO LIFEが提供するのが「住み試し」です。OYO LIFEでは実際に3日間その物件に住んでみて住み心地を確認した上で契約するかどうかを決めることが出来ます。

これはOYO LIFEだからこそ出来るサービスと言えます。実際に住むことにより夜間の騒音や隣人などを感じることが出来ます。また自分が住む街の感覚を体感することは物件選びと同じぐらい大切です。自分にベストフィットする住まいを見つける上で実際に住む以上の方法は無いと思います。OYO LIFEは快適な住環境を探す上でもベストな選択になると思います。

部屋のタイプと料金について

部屋のタイプについてですがマンションタイプ、戸建てタイプ、シェアハウスタイプの3種類が準備されています。

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最初一人で暮らす人に向けたサービスなのかなと思っていたので、戸建てタイプがあることが意外でした。今後は家族でOYO LIFEの物件に住む時代が来るかもしれません。そうなると、夫婦2人の時はマンションタイプに住み、子供が出来たら戸建てタイプに住み、子供の進学先に合わせて引っ越すなどの住み方も可能になります。今まで物件は借りるか買うかの2択だったのですが、第三の選択肢としてOYO LIFEで住むという選択肢も今後は増えて来ると思います。

サービス提供エリアについて

現在は東京23区のみとなっています。エリアは順次拡大して行くとのことで2019年3月末までには都内の渋谷区・目黒区・新宿区・中央区・文京区・千代田区などを中心に1000件以上を取得予定とのことです。

実際の物件について

OYO LIFEにどんな物件があるのか気になると思います。物件情報については下記より確認することが出来ます。

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マップから実際の物件紹介ページに移動することが出来ます。東新宿駅から徒歩5分の物件はこんな感じでした。

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新宿駅徒歩圏内の物件にこの値段で住むことが出来るのは非常に驚きです。物件紹介のページには色々な情報が記載されていますので本当にスマホだけで物件を選ぶことが可能です。

フリーランスや外人が住むにはベストな選択かも

働き方の多様化が進んでいる現代において一つの会社に属するのでは無くフリーランスの形態で働く人が増えて来ています。ただ、フリーランスで働き初めて大変なことの一つとして賃貸契約があります。

togetter.com

少し前にバズった記事ですが会社員で無いというだけでいくら稼いでいても物件を借りることが難しいというのが現在の日本の状況です。OYO LIFEであればこのような理不尽な思いをすることも無くなるのでは無いかと思います。また、少子化に伴い今後外国人労働者が増えてくることも想定されていますが、同じ様に賃貸契約で苦労している話を聞きます。これらの問題を全てOYO LIFEは解決するポテンシャルを秘めています。

新しい不動産投資の選択肢としてのOYO LIFE

OYO LIFEは物件オーナーからのお問い合わせも以下のフォームから受け付けています。

partner.oyohome.co.jp

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同じような不動産投資法としてAir bnb等の民泊による活用があるのですがOYO LIFEと民泊が異なる点として住居用不動産を扱っている点が上げられるます。民泊のように180日制限が無いのはOYO LIFEの強みです。

また、物件登録と掲載は完全無料で家賃保証も行っています。不動産投資は手間が掛かり空室リスク等もあることから敷居が高いイメージがありますが、OYO LIFEに運営を代行して貰うことによりスムーズに投資を行うことが可能となりそうです。

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まとめ

久ぶりに感動的なサービスに出会えた気がします。不動産業界は古い慣行が続いておりIT化も中々進んでいない分野と言えます。この旧体質の分野に黒船としてやってきたのがインドのベンチャー企業OYOになります。アメリカや中国では無くインドというのが感慨深いですね。ちなみにヤフー・ソフトバンクが提供しているpaypayもインドのベンチャー企業Paytmとのタッグでサービスを提供しています。

about.yahoo.co.jp

本当はOYO LIFEのようなサービスは純粋に日本国内から生まれて欲しいと思う気持ちは有ります。ただ事なかれ主義の日本では今回のOYO LIFEのような今までの慣行をぶっ壊すサービスを提供するのは難しいというのが現状です。

日本は外圧でしか変わらない国と言われますが、この際OYOには日本の不動産業界を思いっきり変えて欲しいと思います。今後の活躍に超期待です。